風の谷のナウシカ:虫図鑑
オーム(王蟲)
オーム(王蟲) 目:14個の大きな目をもつ 羽:なし 足:多数 |
腐海に住む巨大な蟲。腐海の主であり、蟲達の王。王蟲は成長の過程で脱皮を繰り返し、その抜け殻は半透明でセラミックよりも丈夫なため武器や飛行機など様々な道具に利用される。
王蟲の目は普段は澄んだ青色だが、怒りを感じるとルビーのように真っ赤に染まる。「王蟲の怒りは大地の怒り」として恐れられている。ムシゴヤシが好物。
映画ではオームとナウシカは何となく心が通じ合っているくらいの描写だが、原作では念話(テレパシーのようなもの)を使ってナウシカと話をしている。
ウシアブ
ウシアブ(翅蟲) 目:1対の大きな目と顔の中央に7つの小さな目をもつ 羽:2対 足:4対 |
牛くらいの大きさの翅蟲(ハムシ)で、ずっしりとした体型だが空を飛ぶことができる。顔にある4つの突起が特徴的。「ガチャガチャ」と鳴く。
映画では蟲に襲われて風の谷に落下したトルメキア船に潜んでいたが、ナウシカが蟲笛を使って森に帰した。原作では井戸に卵を産んでいた瀕死のウシアブを、助けようとしたナウシカが襲われ丸呑みされそうになったが、ナウシカの服がオームの血で染まっていたことにより一命を取りとめた。
大王ヤンマ
大王ヤンマ(翅蟲) 目:2対 羽:2対 足:4対 |
人間くらいの大きさの翅蟲(ハムシ)で、大きなシロアリにトンボの羽が生えたような姿。森に異変があると真っ先に現れて仲間を呼ぶことから、「腐海の見張り番」と呼ばれる。
群れで行動することが多く、「ギギギギ」と鳴く。口の中に舌のようなピンク色の突起がある。
ヘビケラ
ヘビケラ(翅蟲) 目:1対の大きな目と顔の中央に3つの小さな目をもつ(オレンジ色) 羽:2対(4枚) 足:歩けるような足はない |
人を丸呑みできるくらいのとても大きな翅蟲(ハムシ)。ミノネズミの成虫。「キキキ」と鳴く。体は平らでヘビのように長く、たくさんの節に分かれていて、優雅に空を飛んでいる。口元に大きな牙がある。
尻尾の先端にはオレンジ色の突起があり、映画ではこの突起にメーヴェがぶつかって墜落した。
ミノネズミ
ミノネズミ(地蟲) 目:1対の赤い大きな目と、顔の中央に3つの小さな目をもつ 羽:なし 足:5対 |
ヘビケラの幼虫。1mほどの太ったイモムシのような地蟲で、集団で行動する。普段は地面をはってすすむが、ジャンプして獲物に飛び掛ることもできる。口元には大きな牙がある。
映画では腐海に迷い込んだアスベルに集団で襲い掛かった。
■風の谷のナウシカ7巻セット
ワイド判 風の谷のナウシカ 全7巻函入りセット 「トルメキア戦役バージョン」
映画版のナウシカは原作でいうと2巻くらいまでのストーリーで、実は7巻までの続きがあります。
3巻以降では、腐海に住む人がいたり、蟲を人工的に孵化させていたり、壮大な世界観を通して腐海の謎にせまります。またクシャナが抱える葛藤やクロトワの素性など、映画では見ることができない人物像にふれることもできますよ。
映画版のナウシカが好きな人には、ぜひ原作も読んでほしいと思います。
私は原作を読んでクシャナが好きになりました。